小学校低学年、特にまだ文字に馴染みのない1年生にとって、本を読むということは少しハードルの高いことです。
最初は絵がたくさん入っている本がおすすめです。
できたら、ゆっくり読み聞かせをしてあげられたらいいですね。
ひらがなの練習のために自分で読ませています、というお話も聞きますが、流暢に読み書きすることが難しい間はあまりお勧めしません。(本人が読みたがっていればもちろん読ませてあげてね!)
というのも、字を読むことに一生懸命になりすぎて内容が頭に入ってなかったりするんです。
読み終わりはしたものの、何のお話だったかわからなければ本末転倒。
「あーやっと終わった。疲れたー!」と思うようなこと、大人だってあまり進んでやりたくないでしょ?
ファーストインプレッションは大事!
まずは「本はおもしろい!」ということを知ってもらう方が大切だと思うんです。
子どもは、自分が興味をもったことには貪欲です。
「続きはどうなるの?」
「これは何?」
そう思ったら、自然に自分から手を伸ばしていきますよ!
ちなみに我が家の子どもたち(特に現在高2の長女なっちゃん)は無類の本好きですが、一人で読み始めたきっかけは、私の寝落ちでした…
毎晩恒例の「読み聞かせ」
寝る前一緒に布団に横になり、本(といっても5分もかからない本が多かった)を読んでいたのですが、読んでいるこっちが眠たくなって読み切れないことがしばしば。
続きが気になって仕方なかったなっちゃんは、起こしても起きない母ちゃんに見切りをつけて、とうとう自分で読むことにしたのです(^^;)
はっと目を覚ますと、目をらんらんとさせたなっちゃん(当時6歳)が一生懸命となりで音読していたのでした。…ああ、ぱっちり目が冴えてる…
と、まあそういうことで、うちの子たちもお気に入りだった絵本も含めいくつかご紹介します。
「マフィンおばさんのぱんや」 作:竹林 亜紀 / 絵:河本 祥子
いい香りが漂ってきそうないかにも美味しそうなパンが、ほっこり優しいタッチの絵で描かれています。
家からあふれ出すチョコレートたっぷりのパンは子どものあこがれ!
登場人物たちの気持ちも優しくて、幸せな気持ちになれる本です。
「としょかんライオン」作:ミシェル・ヌードセン / 絵:ケビン・ホークス 訳:福本 友美子
登場人物(ライオン?)たちの気持ちが言外に伝わってくる素敵な絵本。
決まりって何だろう、本当に大切なことって何?色々考えるきっかけにもなりそう。
なにより、ライオンの表情が最高なんです!
大人もじんわり感動できるそばに置いておきたいお話。
「りんごかもしれない」作:ヨシタケシンスケ
りんごから始まる、壮大な想像の世界!
奇想天外な発想に、子どもも大人も楽しめること間違いなしです。
読んだ後、当たり前のものを見る目が変わるかも。
しばらくの間親子で「これは実は…かもしれない!」と盛りあがれること請け合い。
「おおきな きが ほしい」作:佐藤 さとる / 絵:村上 勉
私が子どものころから大好きだった本の一つ。
かおるが思い描く、おおきな木の素敵な部屋に夢中になります。
場面によって本の向きを変えて読み進めるのがまた一風変わっていて、まるで自分も一緒に登って体感しているような臨場感。
大ちゃん(現在大学二回生の長男)は、
読んだ後一生懸命「ぼくのへや」の設計図を書いてたな。
子どもも大人も、何度も読み返したくなる(そして木に登りたくなる)本です。
「ルルとララのおかしやさん」シリーズ 作:あんびる やすこ
小学生の2人の女の子、ルルとララが営む「おかしやさん」。
やってくるお客さんは森の動物たちです。
どのページにもかわいいイラストがたっぷり織り込まれているので、就学前でも楽しめますよ!
お客さんが喜んでくれるように、幸せになるようにと工夫を凝らすストーリーも、優しい絵と相まって温かい気持ちにさせてくれます。
火や包丁を使わないレシピが載っているのがまた高ポイント!
本に出てくるお菓子を実際作って食べることができる、「体感できる本」の経験を是非。
現在、本編27巻 レシピブック6冊が出版されています。
プレゼントにもおすすめ。
「おとこのこのめいさくえほん」
「おんなのこのめいさくえほん」 著:ささきあり
わくわくドキドキ冒険のお話や、かっこいいヒーローのお話がたっぷりの「おとこのこのめいさくえほん」
キラキラかわいいオールカラーのイラストを見るだけでも楽しい「おんなのこのめいさくえほん」
世界の名作から日本の昔話、伝記まで幅広く載せられています。
一話一話が短く読みやすい長さになっていて取りかかりやすいので、読んでおきたい名作の入り口としておすすめ!
本は無限の世界を教えてくれるよ。
よき出会いを!
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